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マーケティング

マーケティングの定義

  • マーケティングとは、組織とステークホルダー(関与者)両者にとって有益となるよう、顧客に向けて「価値」を創造・伝達・提供したり、顧客との関係性を構築したりするための、組織的な働きとその一連の過程である。(最新の定義:21世紀版) (米国マーケティング協会【AMA】)
  • 英語版
    Marketing is an organizational function and a set of processes for creating, communicating and delivering value to customers and for managing customer relationships in ways that benefit the organization and its stakeholders.
  • 「マーケティングの究極の目標は、セリング(売り込み)を不要にすることだ」 (ピーター・ドラッガー)
  • 「マーケティングとは、顧客の創造である」( セオドア・レビット)
  • 「マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズや欲求を満たす社会的・管理的プロセスである」 (フィリップ・コトラー『マーケティング原理』)
  • 「マーケティングとは、個人や組織の目標を満足させる交換を創造するための、アイデア・製品・サービスのコンセプト、価格、プロモーション、流通を計画し、実行するプロセスである」 (全米マーケティング協会【AMA: 1985 年】 )
  • 「マーケティングとは、企業および他の組織 (1) がグローバルな視野 (2) に立ち、顧客 (3) との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合活動 (4) である」 日本マーケティング協会(JMA: 1990 年) 
  • ※注 (1) 教育・医療・行政などの機関、団体を含む。(2) 国内外の社会、文化、自然環境の重視。(3) 一般消費者、取引先、関係する機関・個人、および地域住民を含む。 (4) 組織の内外に向けて総合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション ・流通、および顧客・環境関係などに関わる諸行動をいう。
  • Marketing is the core business philosophy which directs the processes of identifying and fulfilling the needs of individuals and organizations through exchanges which create the greatest possible value for all parties to the exchange. 世界マーケティング協会作業部会( 1999 年)

マーケティングの基本と原則

「企業の存続と繁栄の源泉は市場にあり、それは顧客が握っている。」とあるように顧客を焦点に据えます。

コストとその負担者の関係

企業には朝から晩まで、コストに満ちています。原材料の調達、生産、研究、管理、営業、制作、サポート、宣伝、開発、物流、、、すべてコストです。また外部には○○○○を手伝ってくれている企業もたくさんあります。銀行、メーカー、信販会社、物流会社、広告代理店、弁護士、会計士、、、無数にありますが、誰もコストを負担しません。足すだけです。全コストの負担者は顧客、ユーザーです。顧客は自由です。自分の都合のいいこと、自分が好きな方のコストしか負担しません。顧客が負担しないコストの出始めた企業から潰れていきます。

マーケティングの考え方

これまでのマーケティング

これまでのマーケティングは販売に関係する全職能の遂行を意味している場合がほとんどでした。その考えは、われわれの製品からスタートしています。われわれの市場を探しています。それらの考えはまだ販売です。

真のマーケティング

顧客と市場の観点からみて、顧客にとっての効用、価値、価格、欲求、期待、現実、状況、行動、事情からスタートします。
「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問います。
「われわれの商品やサービスに出来ることはこれです」ではなく、「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれです」と言います。
販売(セリング)とマーケティングは逆のことを指し、補う合う部分さえありません。
マーケティングの理想は販売を不要にすること、マーケティングの目指すものは、顧客を理解し、商品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることです。

顧客からスタートする

マーケティングは、顧客の欲求からスタートする、今日あまりにも多くの企業で行われていない。言葉だけで終わっている。これまでマーケティングは、販売に関係する全職能の遂行を意味するにすぎなかった。それはまだ販売である。われわれの製品からスタートしている。われわれの市場を探している。これに対し真のマーケティングはは顧客からスタートする。すなわち現実、欲求、価値からスタートする。「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問う。「われわれの製品やサービスに出来ることはこれである」ではなく、「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである」と言う。

マーケティングとセリング

販売(セリング)とマーケティングは逆である。補う合う部分さえない。マーケティングの理想は販売を不要にすること、マーケティングの目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。

販売(セリング)とマーケティングの違い

セリングの考え方

  • 営業が納得しないと売れない。
  • 制作が納得しないと形にならない。
  • サポートが納得しないと次につながらない。
  • 会社が納得しないと利益を出せない。
  • 『これを売りたい』
  • 『これを作りたい』

マーケティングの考え方

  • 顧客が納得しないと購入して頂けない。
  • 顧客が納得しないとつくっても意味が無い。
  • 顧客が納得しないと継続的にお付き合いができない。
  • 顧客は利益の出せない企業とは付き合いたくない。
  • 『顧客は何を買いたいか』
  • 『顧客が求めている商品、価格、満足は何か』

企業の目的=顧客の創造
顧客の創造は、『マーケティング』・『イノベーション』・『生産性向上』だけが成果もたらします。基本と原則を厳守する。

マーケティングの基本

優先順位が必要。あらゆることを少しずつ進めることは最悪、集中して成果を上げる。
目標設定をするのは知識ではなく行動のため。組織のエネルギーと資源を正しい成果に集中すること。検討の結果、具体的な目標、期限、計画であり、具体的な仕事の割り当て。目標は実行に移さなければ夢にすぎない。われわれの事業は何か?企業の外部、顧客と市場の観点からみて、顧客の価値、欲求、期待、現実、状況、行動からスタートする。人口構造の変化、経済構造の変化、流行と意識、競争状態の変化、今日の財やサービスで満たされてない欲求は何か?を問い続けること。事業のうち何を捨てるか?顧客に価値を与えなくなった活動を廃止する。この問いを体系的に真剣に問い続ける。

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