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組織の三つの体系的な活動

組織の三つの体系的な活動

組織は、行うことすべてについて、絶えざる改善を行う必要がある。
知識の開発、すでに成功しているものについて、さらに新しい応用法を開発する。
イノベーションの方法を学ぶ。イノベーションを体系的なプロセスとして組織化する。
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上記3つの項目をやらない限り、組織は急速に陳腐化、成果を上げる能力を失い、魅力を失っていく。組織は組織自ら確立した、製品、サービス、プロセス、技能、人間関係、社会関係など、習慣化されたもの、馴染みのもの、心地よいものを体系的に廃棄する仕組みをもたなければならない。絶えざる変化を求めて組織されなければならない。

組織が果たすべき責任

組織の社会的責任が問題となる。なぜなら、あらゆる組織が社会的な力をもつ。あるいはもたなければならない。その力は大きくなければならない。

組織は、採用、解雇、昇進など人事に関わる決定権をもつ。勤務時間をはじめ、組織が成果をあげるうえで必要な規則や規律に関わる決定権をもつ。価格の決定権をもつ。もちろん組織がもつ社会的な力は、政治的な力によって一定の制約を受ける。

それら社会的な力は、正当な手続きのもとに行使されなければならない。しかし、組織の社会的力そのものは、政治権力によって行使されてはならない。個々の組織によって行使されなければならない。だからこそ、組織の社会的責任が大きな問題となる。

業績をあげる責任

業績のあげられないことは、社会的に無責任である。資本のコストに見合うだけの利益をあげられない企業は、社会的に無責任である。社会の資源を浪費しているにすぎない。企業にとっては、経済的な業績が基本である。業績をあげられなければ、他のいかなる責任も遂行できない。だが、経済的な業績だけが企業の唯一の責任ではない。
力は責任を伴う。さもなければ専制となる。責任が伴わない力は退化する。成果をあげられなくなる。組織は成果をあげなければならない。組織に対する社会的責任の要求はなくならない。
組織は、スタッフ、環境、顧客、その他に対して、自らが与える影響について間違いなく責任がある。善意だけで行動することは、社会的に責任あることにはならない。能力の無い領域で行動することも無責任である。

組織の使命は一つ

使命は一つ、さもなければ混乱する。それぞれの専門家が、自分の専門の能力を中心に動くようになる。自分たちの専門能力を共通の目的に向けなくなる。逆に自分たちの、価値観を組織に押しつけようとする。焦点のはっきりした共通の使命だけが、組織を一体化し、成果をあげさせる。しかし、組織への参加は自由でなければならない。

価値観に合った組織で働け

組織においては成果をあげるには、自らの価値観が組織の価値観になじまなければならない。同じである必要はない。だが、共存できなければならない。さもなければ心楽しまず、成果もあがらない。

知識専門家と経営管理者の関係に関わる問題

知識専門家は知識を生み出す。経営管理者は知識を適用し、かつその知識を生産的なものにする。
知識専門家は、言葉や思想に焦点を合わせる。経営管理者は、人間、仕事、成果に焦点を合わせる。

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